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患者さん、ご家族に寄り添うクリニックでありたい

院長近影

​ 医師になってから2017年9月に当クリニックを開院するまでの間、いわゆる難病といわれる白血病など血液悪性疾患の診療に従事してきました。

 血液悪性疾患の診療は、強力な抗がん剤治療を中心とした肉体的にも精神的にも患者さん、ご家族に苦痛を強いる治療でした。

 突然の災難にたちむかい、病気を克服し日常生活を取り戻すことができた患者さんがおられる一方で、望んだ結果を得られない患者さんもおられました。​

 白血病など、血液悪性疾患を根治させることが望める治療の一つに、造血幹細胞移植(いわゆる骨髄移植)があります。私が、医師としてスタートした時代は、移植治療は大学病院やがんセンターなどの限られた医療施設でしか受けることができませんでした。必然として、治療を受けることができる患者さんの数は限られており、移植施設に転院することができず、思うような治療ができないことで悔しい思いも経験しました。

 大学病院で移植治療を学んだのち、生長会府中病院では、いわゆる市中病院での白血病の強力化学療法の充実化と移植治療の立ち上げを経験することで、より多くの患者さんの人生に関わることを喜びとし診療を行ってきました。ただ、治すことのみを目標としていく医療には、もやもやとした気持ちを感じていました。

 患者さんは、「病気を克服して大切なご家族のもとに帰り生活を取り戻したい」、「住み慣れた自宅、地域に戻りたい」「社会復帰を果たしたい」などのあたりまえで、しかし切実な希望をもって治療を受けておられます。苦しい治療を乗り越え、病気を克服し無事退院し、社会復帰することができた患者さんもたくさんおられました。一方で、病状はなんとかコントロールできたものの、体力不足や体調が優れずご自宅に戻ることがままならない患者さんもおられました。精一杯立ち向かったにもかかわらず、期待するような治療効果が得られなかった患者さんもおられました。どのような経過であっても、多くの患者さんやご家族は住み慣れた自宅で家族のもとで生活されることを望まれましたが、十分な医療サポートを提供することができず、歯がゆい思いをしていました。

 血液難病の診療を通じて、非常に多くのことを学ぶことができました。​その中でも、患者さんとご家族に寄り添う大切さ、そして仲間を尊敬、信頼しともに成長することの大切さを学ぶことができたことは、なによりの宝物です。

 この度、治癒を大きな目標とする診療に一区切りをつけ、病院という枠組みからはなれ地域に一歩足を踏み出し、より患者さん・ご家族に寄り添う全人的な診療を志して、在宅医療専門診療所・青山クリニックを開院する運びといたしました。

 今後は、地域全体を仲間としたチーム医療を実践し、少しでも皆様のお力になれるよう研鑽していく所存です。

 

 何卒、よろしくお願いいたします。

青山クリニック 

院長 青山 泰孝

大阪府富田林市生まれ

1996年

大阪市立大学医学部卒業

大阪市立大学臨床検査医学教室にて初期研修

1998年

東大阪市立総合病院 血液内科医員

1998年

大阪市立大学大学院医学研究課程

血液病態診断学 大学院

(2012年 医学博士を取得)

​(大阪市市長賞 受賞)

2002年

大阪市立大学大学院

血液病態診断学 研究医

2003年

大阪市立大学医学部附属病院 

病院講師

2004年

医療法人生長会府中病院 血液疾患センター

2015年

同 部長

2017年

青山クリニック院長

 

「さまざまな職種がプロ意識をもって、お互いに尊敬し信頼する。そして共に成長していく」

 

しなやかで、たくましく強いチームを作りたい。

​ 

そして、チームの力を結集して患者さん、ご家族のちからになりたい。

​  院長経歴  

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